国分寺(こくぶんじ)・国分尼寺(こくぶんにじ)は、741年(天平13年)に聖武天皇が仏教による国家鎮護のため、当時の日本の各国に建立を命じた寺院。 正式名称は、国分寺が金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)、国分尼寺が法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)。なお、壱岐や対馬には「島分寺」(とうぶんじ)が建てられた。
国分寺の多くは国府区域内か周辺に置かれ、国庁とともにその国の最大の建築物であった。また、大和国の東大寺・法華寺は総国分寺・総国分尼寺とされ、全国の国分寺・国分尼寺の総本山と位置づけられた。
信濃国分寺(左)と国分尼寺(右)の復元模型 ※信濃国分寺資料館
当時このような建築物が日本各地にあったと想像すると興味深い。。。
下野国分寺七重塔復元模型(左) 能登国分寺公園の復元南門(右)
●総国分寺
●東海道
・伊賀国分寺(三重県伊賀市) ・伊勢国分寺(三重県鈴鹿市)
・三河国分寺(愛知県豊岡市) ・遠江国分寺(静岡県磐田市)
・駿河国分寺(推定:静岡市駿河区) ・伊豆国分寺(静岡県三島市)
・甲斐国分寺(山梨県笛吹市) ・相模国分寺(神奈川県海老名市)
・武蔵国分寺(東京都国分寺市) ・安房国分寺(千葉県館山市)
●東山道
・近江国分寺(推定:滋賀県甲賀市、滋賀県大津市野郷原、大津市光が丘町)
・美濃国分寺(岐阜県大垣市) ・飛騨国分寺(岐阜県高山市)
・出羽国分寺(推定:山形県酒田市、山形県鶴岡市)
●西海道
・筑前国分寺(福岡県太宰府市) ・筑後国分寺(福岡県久留米市)
・豊前国分寺(福岡県みやこ町) ・豊後国分寺(大分県大分市)
・日向国分寺(宮崎県西都市) ・大隅国分寺(鹿児島県霧島市)
・薩摩国分寺(鹿児島県薩摩川内市) ・壱岐島分寺(長崎県壱岐市)
・対馬島分寺(長崎県対馬市)
★国府・国分寺跡地図(山川 詳説日本史図録より)